これから写真撮影をはじめ、いろんな活動を行っていく上で、私の写真を見てくださった方の中には「この人はどういうことが伝えたいんだろう?」と感じる方がおそらくいらっしゃるかと思います。
そんな疑問に、一言でお答えできるようなキャッチがほしいと以前から考えていました。
そんな中で思いついたのが「景色は最強のエンタメ」です。
景色というと、「国内や海外の有名な観光地でしか見ることができない美しい風景」のことだけをさしているわけではありません。 例えば、ふと空を見上げると夕日に照らされた雲の色が綺麗だったとか、いつも通っている道だけど、見たことがない木や花が咲いていたなど、日常に溶け込んだ風景も含んでいます。
私の場合は、空を見ることが好きなので、天気によって空色や雲の種類が毎日違って見えることが景色が好きな理由のひとつです。
そのような景色に出会えると、綺麗だなって思えて、ちょっとだけ心踊る感覚にさせてくれます。笑顔にさせてくれるし、楽しませてくれる。
「楽しませてくれる」という点に注目すると、景色を見ることは「エンタメ(エンターテイメント)」だと言えるのではないかと私はある時ふと思いました。
エンターテインメント (entertainment) は、人々を楽しませる娯楽を指す。 楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる。
エンタメというと一般的な考え方では、ライブやテーマパークなど「お金を払う対価として、楽しむ権利を得る」という形かと思います。
ですが、先に述べたように「人々を楽しませる」という本質の部分では、「景色をみること」はエンタメに含むことができると私は考えています。
そして最後の疑問「なぜ景色は最強のエンタメ」なのか? 私が「最強」だと考える点は、下記の3つです。
①誰かと一緒に楽しめることはもちろんのこと、一人でも楽しめる
②今日見た景色は、二度と見れない
③お金は払わずに、無料で楽しめる
一個ずつ詳しく理由を説明すると、話が長くなりそうなので、それはまたいつかの機会にしたいと思います。ですがひとつだけ説明をすると、③の「無料で楽しめる」という点が、いわゆる一般的なエンタメ(お金を払って楽しむ権利を得る)とは、大きく異なる部分ではないかと思います。
一般的なエンタメ場合は、お金がなければ、まずそれらを楽しむ権利がありません。好きなアーティストのライブにも行けないし、ディズニーやUSJにも行けない。
だけど「景色を見ること」はお金がなくても、楽しむことができます。 例えば、通勤・通学中(徒歩、車、電車)に、いつも通る道でも周りを見渡すように見ると新しい発見に出会うチャンスがあります。
私の場合は、空が好きなので、通勤中のモノレールからずっと空を見ています。あと休みの日には海、飛行機も好きなので、飛行機が見える海岸沿いによく行きます。とくに空は季節、天候、時間帯によって、いつも見え方が違うので、飽きることがありません。
人によっていろいろな方法があるかと思いますが、景色を見ることはお金を払わずに、無料で楽しむことができます。エンタメというジャンルの中でも、手軽さやコストが掛からない点で最強だと考えています。
以上の理由で「景色は最強のエンタメ」だと考えます。
社会の流れを見ても、人の消費スタイルが「モノからコト」への変化が見られると言われています。一直線上の両端に「モノ」と「コト」があると考えると、今まで「モノ」側に寄っていた人の行動が、徐々に「コト」側に寄ってきている。目に見えるモノだけではなく、目に見えないコトからも体験(楽しみ、よろこび)を得たい。
自分の外側の世界だけに求めていたものが、徐々に自分の「内側」の世界(=心)にも何かを求めているなかで、「景色を見ること」は人の心に影響を与える価値(=役割)として、大きいのではないかと思います。
私は「景色×沖縄×飛行機」というテーマで写真を撮っていて、そのような今の時代にほんの少しだけでも価値を生むことができるのではないかと考えています。
私の写真で少しだけでも良いなと思ってもらって、そして皆さんが実際に「景色の楽しさ」を体験するきっかけになると嬉しいです。そして皆さんが「自分なりの景色の楽しみ方」を家族や友達、恋人に「シェア」してほしい。
そんな連鎖が起これば、「景色」をみんなと楽しむことができ、ハッピーになれます。それはまさにコト時代の「シェアハピ」ですね。
そのような時代が来ることを願って、これからもマイペースに発信していきたいと思います。