ヒトの視点と個性

今回は写真を通して感じたこととして、「ヒトの視点と個性」について話をしたいと思います。

私は2019年1月から飛行機の写真撮影をしています。
写真の特徴としては、あえて飛行機を目立たせず、周りの風景(建物、空、海など)を入れて撮影しています。

理由は、飛行機をアップで抜くよりも、飛行している様が美しくなるからです。
またご覧いただいている方が撮影場所の付近にお住まいの場合、元々知っている風景に飛行機が合わさることで、より飛行機を身近に感じられるかなと考えているからです。

私は沖縄に住んでいて、よく那覇空港の周辺(瀬長島や豊崎など)で撮影をしています。写真を初めてもうすぐ2年になるのですが、撮影スポットが空港周辺と限られているので、同じ場所で撮影をしていると、どうしても飽きてきちゃいます。

「最近同じ場所で撮影しているなあ」と感じたときには、飽きない工夫として「とりあえず飛行機が見える場所でカメラを構える」ようにしています。
きれいに撮れるかどうかわからなくても、とりあえずカメラを構えてシャッターを切ってみる。
もし気に入った写真が撮れれば、新しい撮影スポットに出会えたことになります。
時間帯や空の様子を変えて撮影することで、同じような構図(被写体の位置)でも変化が生まれ、写真のバリエーションが広がります。

そうすると日々の生活に変化(新しい視点)が出来ます。
撮影をしていない時でも、その日の天候を見て「今日は撮影日和だな」「こんな感じで飛行していくと、良い図がとれそうだな」を考えたり、時間帯や季節によって変化する空色や雲の形や種類などの違いに気づけるようにもなりました。
天気に興味が出てきて、実際に天気に関する本も読み、空に関する知識を深めるきっかけにもなりました。
撮影した写真を周りの人たちにシェアすることで、「いいね」「綺麗だね」と言ってもらい、撮影することがより楽しくなりました。(自分の役割となる=個性)

この記事を読んでいらっしゃる方は、あなた自身が「これだ!」と思える「視点」や「個性」がありますでしょうか。
すべての人が自分の視点や個性を持つ必要があるとは思いませんが、もし日々の生活に物足りなさを感じているのであれば、自分の中で気になっているコトやモノについて触れる時間を作ると良いかと思います。

私は最近、Netflixで韓国ドラマを見ることにハマりました。
普段ドラマは全く見ませんでしたが、流行っているとのことで試しに見てみると、毎日の習慣になってしまいました。(笑)
「愛の不時着」「梨泰院クラス」「青春の記録」など、どれもメッセージ性のある作品で、これから生きていく中で大切にしたいことに気づくきっかけになりましたし、食わず嫌いせずに、試すことは必要なんだなと学びにもなりました。

何もないという人はお持ちのスマートフォンで「周りで気になるものを何でも撮影してみる」ということをおすすめします。
なぜかというと、目は感覚器官の中で最も情報収集する量が多いと思うからです。
撮影した理由がわからなくても、何かしら心を動かされたことで、それを撮影しているからです。
最初は「これ綺麗!」「面白い!」という直感で撮影すると思いますが、それを続けていくことで、いつか「なんでこれ(被写体)が良いんだろう」と考える機会を作るからです。
すぐには答えがでなくても、やり続けていくうちになんとなく気づいていくでしょう。
それがあなたの「視点(じぶんだけのものの見方)」や「個性(役割、キャラ)」となるはずです。

今回は「ヒトの視点と個性」というテーマでお話しました。
カメラは特に、撮影者によって被写体が変わりますし、同じ被写体でも見る視点が異なることで、いろんな表現の仕方があります。
それは「カメラに限らず、自分自身や周りの人のことを考えることにもつながるのではないか?」と感じたことがこの記事を書くきっかけになりました。

「自分を変えたいなら環境を変えよう」とよく言われますが、普段接するモノやコトに変化をつけることが大切なんだと思います。
大きく変えようとしなくても、すこしずつ変えていくことで、時間を追うごとに自分自身に変化が生まれると思います。

もしあなた自身が「新しさ」を必要としたときには、あなたの「視点」を意識してみると良いかもしれません。